
超要約
1、豊かな状態は必ず終わりが来る。
2、豊かな状態の時に貯めたり、人的資本や社会資本を増やしておく。
3、不作を乗り切るためには、犠牲や痛みを覚悟して、適正リスクをとって、勇気を出して行動することが大切。
以上です。
4行でしたね〜
動画の内容と解説
内容としては
ユダヤ教の成功哲学「タルムード」金言集の内容について解説します。
その本の中の紹介されているものの中に、
「七匹の太った牛と七匹の痩せた牛」
というものがあります。
この話のあらすじは、エジプトのファラオが七匹の太った牛が夢に出てきて、その場を立ち去ろうとすると、今度は七匹の痩せた牛が出てきて七匹の痩せた牛が太った牛を全部食べてしまったそうです。
ファラオはこの夢がどんなお告げなのか、国中の預言者や臣下に聞いたがわからなかった。
たまたま、その時牢屋に閉じ込められていたヘブライ人が夢をうまく読み解いたというのでファラオの前に召し出された。
※このヘブライ人は将来のエジプトの最高執政官になるジョゼフ。人類史上最初の経済学者と呼ばれています。
ジョゼフはファラオに告げました「エジプトには今後7年間大豊作が訪れます。しかしその後の7年間は大飢饉が訪れます。人々が大豊作のことを思い出させないくらいの恐ろしい飢饉です。」
それに対してファラオはどうすれば良いのかとジョゼフに問うと、
ジョゼフは「豊作の7年間に毎年の収穫を食べ尽くしてしまわずに、飢饉の7年間を乗り切るための、可能な限りの貯蓄をすべきです。」
ファラオはその通りにし、穀物を可能な限り倹約・貯蔵しました。
すると、その通りのことが起こり、エジプト以外の国も苦しめた。
多くの周辺諸国は大飢饉により、その富のすべてを失ったが、ジョセフの進言を取り入れたファラオエジプトだけは蓄えていた穀物で、長き受難を乗り越えられたのである。
「七匹の太った牛と七匹の痩せた牛」の解説
豊かさの次には貧困が訪れるということです。また、貧困を切り抜けられるのは準備していた者だけ。
という原則を伝える話です。
盛者必衰の理で有名な「平家物語」、怠け者のキリギリスが痛い目にあった「アリとキリギリス」
一時的に豊かさにあぐらをかいていると痛い目を見るというよくある話です。
どうしてこの話があるのかということですが、いつになってもこの罠に誰しもがハマるからです。
話として聞いている分には理解できるけど、自分には行かせていないということです。
私は大丈夫!と思う人ほどしっかり聞いてください。
この話のポイントは
牛は何を象徴しているのか?
皆現状認識ができない。
何をどれだけ蓄えるべきか?
です。
解説します。
牛は何を象徴しているのか?
牛は収入を表しています。
豊作は高収入、不作は低所得を表しています。
また、ユダヤでは7という数字を一区切りと考えられています。
6日働き、1日休むという考え方はユダヤが初めてだそうです。
6年間収穫したら、7年目は休耕年にしており、7年周期にしているそうです。
経済も同様です。
なので、収入が上がっている時に全く働けなくなったら貯蓄は0で何もできないですが、なんとか7年間働き貯蓄することができていれば、乗り切れる可能性があります。
皆現状認識ができない
今、皆さんのところには太った牛がきていますか?それとも痩せた牛が来ていますか?
この時点でこういった事を考えた事なかったという人がいます。
年功序列、終身雇用を信じて会社員を続けている人、米国のハイテク株で資産を大きく増やしている人は大分太った牛が来ています。
そういうひとのところには、大分太った牛が来ています。
自分のところに太った牛が来ていると気づけて貯めることが出来る人はそういない。
今絶好調だとしても、負けるまで勝負を続けたら、いつか大きく負けるだけです。
多くの人は自分だけは大丈夫と思っていますが、基本ダメです。
明日は我が身だと思いましょう。
どれだけ蓄えるべきか
ジョゼフは飢饉を乗り切るための、出来る限りの備蓄をすべきだと言われています。
ただ、これを実践すると修行僧のような超ドケチ生活が待っています。
ただ、それは飢饉が起こるかと言われたら、そんなことはありません。
一部の人達が富を独占してはいますが、
それでも現代においては、生活レベルは上がっており、人権が認められ、大きな戦争もなく、安全な住居、美味しいご飯があって、水道・電気・ガス・交通、医療などのインフラが整っています。
厚労省の調査によると、2016年に飢饉で亡くなった人は16名と言われています。
ですので、そこまで心配はしなくても良いということです。
ただ、基準が曖昧だと困る方もいるかもしれないので、学長が考える基準について少し知ってください。
両学長が考える基準について
経済的自由を達成するまではひたすら全力で備えよ。
配当・手当・家賃収入が生活費を上回る・生活費の25年分が貯まるまで全力で蓄え続けることです。
経済的自由を達成すると、「痩せた牛が来る(収入がなくなる)」ことが問題なくなるからです。
まぁ、これを達成すると資産収入が永遠に続かなくなる可能性について考えなきゃいけなくなるのですが、それはまず達成してから考えましょ〜
収入の〇〇%を貯蓄し続けよ
「痩せた牛が来ている」フリーランス・会社員・経営者
つまりリストラされてしまって、休職中だったり、業績不振により、給与、賞与カットされていたり、主要取引所の取引がなくなって売り上げが激減している場合、生活の立て直しをする必要があります。
そうでないのであれば、収入の〇〇%は貯蓄に回すと決めてしまうのも筋がいいです。
収入が増えれば増えるほど、生活の質を上げるために使えるお金が増えるし、その一方で貯蓄にまわせるお金も増えます。
例えばバビロンの大富豪の教えでは、10%は貯蓄に回せと言っていますので、これを守り続けるのも良いかと思います。
収入の〇〇%を人とスキルに使え
「痩せた牛」を乗り切るために必要なものは金融資本だけとは限らず、
社会資本(助け合える家族や仲間)
人的資本(本業とは異なることで稼ぐスキル)
これも対策になり得ます。
新たな分野に自己投資するのも将来への備えとなり得ます。
収入の10%を交際費や自己投資に費やすのも良いと思います。
タルムード的考え方
じつは豊作の後には必ず不作はきますが、その後に必ず豊作がまた来るとは限りません。
そういったときには、耐えていればなんとかなる!
というのが、ユダヤ人だそうです。
その突破口になり得るのが、ノーゲイン・ノーペインの原則(犠牲なくして成功なし)と適正リスクをとる勇気です。
学長は、「痩せた牛」が来たときには、なんとか道を探そうとして、結果なんとか痩せた牛をどかすことができたそうです。
つまり、犠牲・痛みを覚悟して、適正リスクをとって、勇気を出して行動を起こしましょう❗️
それが「太った牛」が訪れる未来に繋がります。
計19分15秒の動画です。
今私には痩せた牛が来そうになっていますね〜
ただ、まぁ、やるしかないので豊作ラストイヤーに可能な限り貯蓄しておきます〜
両学長オススメの本
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